2023年
著者:李 冠軍
所属:高知大学 データサイエンスセンター

  • 社会文化
  • マーケティング

【要約】

本研究では、選択型コンジョイント分析を用いて、香港での牛乳に対する消費者評価を定量的に分析した。その際に、日本産牛乳と他国産牛乳を比較すると共に、どういった消費者が日本産牛乳を高く評価するかを明らかにし、今後の日本産牛乳の輸出販売戦略を検討した。分析にはサンプルサイズ400のインターネット調査から得られたデータを用いた。その結果、以下の点が明らかとなった。
(1)日本産牛乳を飲む人の割合は全体の60.5%を占めていることがわかった。
(2)日本産牛乳は他の外国産牛乳と比べ高く評価されていることが明らかとなった。この分析結果より日本産商品の優位性について、日本産牛乳においても確認ができた。
(3)消費者属性については、30~50代、男性、大卒以上、中高所得層の回答者で日本産牛乳への評価が高い傾向が計量的に確認された。

2025年1月31日