妊娠中の乳製品、カルシウム、ビタミンD摂取と産後うつ病のリスクとの関連
2015年
著者:三宅吉博
所属:愛媛大学大学院医学系研究科
要約
前向きコーホート研究の手法を用いて妊娠中乳製品、カルシウム及びビタミンD摂取と産後うつ症状リスクとの関連を検討した。対象は1,319名である。出生後3-4 ヶ月において、Edinburgh Postnatal Depression Scale により9点以上をうつ症状有りと定義した。産後うつ症状の有症率は8.2%であった。牛乳摂取の第一4分位を基準として、第四4分位では有意に産後うつ症状のリスク低下と関連した。カルシウム及びチーズ摂取と産後うつ症状リスクとの間に逆J 字型の関連を認め、第三4分位のみ有意な負の関連を認めた。総乳製品、ヨーグルト、ビタミンD摂取と産後うつ症状との間に有意な関連は認めなかった。