平成30年度(2018年度)の「食と教育」学術研究に採択された東京成徳大学応用心理学部 小西瑞穂先生が、2021年11月15日~21日に開催された日本健康心理学会第34回大会にて優秀発表賞を受賞されました。


【受賞演題名】
食物アレルギーの心理面に与える影響に関する実態調査(2)
  ー 原因食物の違いによる差に焦点をあてて ー

【発表者】
小西瑞穂(東京成徳大学応用心理学部)・浅川里穂(千葉県子どもと親のサポートセンター)・山本貴和子・齋藤麻耶子・佐藤未織・百瀬良(昭和女子大学生活心理研究所)・大矢幸弘

* 国立成育医療研究センターアレルギーセンター

[発表日] 2021年11月15日 ~ 21日
[会 場] オンライン開催
[発表要旨]
 食物アレルギー(Food Allergy:以下FA)の子どもの多くは幼児期から学童期にかけて徐々に耐性獲得をしていくことが多いが、耐性獲得後も原因食物の味や食感などに慣れず、心理的な要因で原因食物自体への拒否感を抱くことが臨床場面で散見される。小西他(2020)は原因食物が卵・牛乳の場合子どもの拒否感が強く、小麦の場合は6割程度の子どもが拒否感を全く感じておらず、原因食物による患者の心理面への異なる影響を示唆した。本研究では卵・牛乳・小麦の3大アレルゲンを対象とし、保護者や子どもの心理面や経験のあるアレルギー症状との関連を検討し、心因性FAの形成過程について検討した。その結果、保護者のFA治療に対する精神的負担感が子どものアレルゲンに対する拒否感を誘発する可能性が考えられ、卵や牛乳は心因性FAの形成が生じる可能性が示唆された。

※ 本発表は、2018年度学術研究の内容を中心に結果をまとめたものです。

【参考】

2022年1月31日