2014年
著者:Loss G, Depner M, Ulfman LH, Joost van Neerven RJ, Hose AJ, Genuneit J, Karvonen AM, Hyv_rinen A, Kaulek V, Roduit C, Weber J, Lauener R, Pfefferle PI, Pekkanen J, Vaarala O, Dalphin JC, Riedler J, Braun-Fahrl_nder C, von Mutius E, Ege MJ; the PASTURE study group.
所属:Dr von Hauner Children's Hospital, Ludwig Maximilian University, Munich, Germany(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:Journal of Nutrition Education and Behavior 2012 v44 n6 p639-643

  • 食育・教育
  • 乳幼児

要旨

母乳は乳児の呼吸器感染を予防する。人と牛の共通性から、牛乳にも同様の感染予防効果がある可能性がある。生乳と加工乳の消費が乳児への感染に影響するかを検討した。PASTURE出生コホート研究ではオーストリア、フィンランド、フランス、ドイツ、スイスの田舎の983名の乳児について人数×週で37306のデータを追った。異なるタイプの牛乳の消費と鼻炎、呼吸器感染、中耳炎、発熱の発生を週間健康日記で検討した。12か月時に血液サンプルを採取してC反応蛋白(CRP)を測定した。超高熱処理牛乳と比べて、生乳の消費は鼻炎、呼吸器感染症、中耳炎、発熱の発症率を低下させていた。アジャストさせたオッズ比はそれぞれの疾患で、[95% 信頼区間]: 0.71 [0.54-0.94], 0.77 [0.59-0.99], 0.14 [0.05-0.42], 0.69 [0.47-1.01]であった。農場で沸騰させた牛乳は弱いながら生乳に近似したデータであった。工場で処理したパスチャライズ牛乳は発熱のみ低下させた。農場の生乳は12か月時のCRPを低下させた(幾何平均比 [95% 信頼区間]: 0.66 [0.45-0.98])。乳児期の生乳の消費は呼吸器感染や発熱を30%減少させた。乳児期の呼吸器感染症は発生率も高く経済的損失も大きいことを考えると、生乳の健康障害の問題をクリアできれば、最小限の処理で病原体フリーとなっている牛乳は公衆衛生上の大きな利益をもたらすと考えられた。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html

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2015年9月21日