2009年
著者:Albon, Deborah
所属:London Metropolitan University
雑誌名・年・巻号頁:Health Education Research 2012 v27 n1 p69-80

  • 食育・教育
  • 乳幼児

要約

目的:本研究の目的は,子どもたちが学校で与えられたり,家から持ってきたりする飲み物に対する価値を調査し,子どもの学校牛乳の摂取を改善するためにどうすればよいのかを提案するために,なぜ,特に幼稚園のクラスにおける牛乳の摂取が低いのかを調査した。デザイン/方法論/アプローチ:本論文は,西ロンドンの小学校の附属幼稚園のクラスのケーススタディを基にした。全部で24の午前のセッションが観察され,72の軽食の時間が包含されている。加えて,インタビューは両親と早期の専門家(例えば,先生や補助教員)と一緒に行われた。子どもたちの見方は,発話の観察の使用と,子どもたちの飲物の大箱を使用する活動を通して,引き起こされた。結論:本研究では,幼い子どもたちは,選択肢を得ることと,家から持ってきた飲み物を関連付けたが,一方,学校牛乳を飲むことは,ほとんどまたは全く選択肢を得ることと関連付けていなかった。学校牛乳と違って,家からの飲み物は,個人の同一性や家族の生活の物語とつなげられた。子ども達は,家からの飲物を与えるように親に圧力をかけているようであり,特定のブランドと同様に人気のある文化からのキャラクターの表現を含んでいる飲物に引きつけられているようであった。研究の限界/含意:本研究はケーススタディに基づいている。それゆえ,取り上げた結果は,全ての幼稚園の設定に一般化できないかもしれない。実践的含意:本論文は,早期の専門家が,より詳細に,軽食の時間をどのように組織するのか,軽食の時間が健康的な食物/飲物の消極的側面にどのように貢献するかを観察することを促進する。それは,子ども達が参加する活動への必要性を強調することで,牛乳の摂取が,幼稚園の設定の中でどのように改善されるかという実践的な提案を試みた。加えて,食物と飲物について両親と形式的な議論だけでなく,非形式的な議論の重要性を強調する。本研究は,健康増進における重要な役割を与え,早期の専門家に対して,はじめとそれ以降の訓練を設けるような改善が必要であることを推奨する。独創性/価値:本論文の価値は,幼稚園の実践の詳細と健康的な食物と飲物を促進する影響に着目しただけでなく,調査の中で幼い子ども達の積極的な参加を促す方法にある。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv5b.html
キーワード:
education + milk

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2015年9月21日