アメリカ健康食多様性インデックスの開発と評価 [Development and evaluation of the US Healthy Food Diversity index. ]
2014年
著者:Vadiveloo M, Dixon LB, Mijanovich T, Elbel B, Parekh N.
所属:Department of Nutrition,Harvard School of Public Health(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:Br J Nutr. Nov;112(9):1562-74. doi: 10.1017/S0007114514002049. Epub 2014 Sep 22 2014
要旨
バラエティに富む食は食の質のうえでも多様であるが、現存する食のバラエティに関するインデックスはこの異種性をとらえきれていなかった。われわれは多方向性のアメリカ健康食多様性(HFD)インデックスを開発し評価した。これは2010年のアメリカ食ガイドライン(DGA)に沿って、食事のバラエティ、食の質と比率を測定するものである。今回の研究では2003年から2006年のアメリカ健康栄養試験調査(NHANES)から2つの24時間思いだし法のデータを用いて26の食品群の摂取を評価し、それぞれの食品群の健康度は2010 DGAで公表されているものを用いた。アメリカHFDインデックスは0(悪い)と1-1/n(nは食べ物の数)の間にあり、スコアは2010 DGAで推奨されている比率でバラエティ豊かに消費されている時に最高点となる。エネルギーを調整したピアソンの相関がアメリカHFDインデックスとそれぞれの食品群、15の栄養素の妥当性の確率の間で計算され、一般的に過去の文献で食事の質が良いといわれている人たちをインデックスが区別できるかを線形回帰分析した。インデックススコアの平均値は0.36で、参加者が健康的な食品をバラエティよく消費していないことを示した。インデックスは栄養素の豊富な食品(全穀粒、果物、黄色野菜、低脂肪乳製品)と正の相関 (r 0•12 ~ 0•64) を示し、添加された砂糖や赤肉と負の相関(r - 0•14 ~ - 0•23)を示した。インデックスはまた、栄養素の妥当性と正の相関(r 0•41; P 0•0001)を示し、非喫煙者、女性、老人といった食事の質がよい人たちと正の相関があった。 アメリカHFDインデックスはアメリカの食のガイドを紹介し、健康的な食のバラエティが体重コントロールを増進するか研究するために有用である。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html
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