全米学校給食プログラムが教育と健康に与える効果 [The effects of the National School Lunch Program on education and health. ]
2010年
著者:Hinrichs P
所属:Georgetown Public Policy Institute, Georgetown University(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:J Policy Anal Manage Summer;29(3) 2010
要旨
この論文では、20世紀半ばに始まった全米学校給食プログラム(NSLP)への参加が成人した時の健康に与える効果、およびその参加がもたらす教育的成果を評価する。連邦政府が各州に補助金を割り当てるのに使う算式に、変換を活用する操作変数法を使用する。異なる出生コホート(同じ出生年の人間集団)が元の算式と新しい算式に様々な程度に反映されたこと、算式の変更で一人あたりの収入が各州に特異的に影響を与えたこと、などにより確認することができる。子どもの頃の当プログラムへの参加は健康への長期的効果を殆ど持たないようであるが、教育的成果には大きな効果をもっている。これらの結果は、補助金による給食は子ども達を登校する気にはさせたが、他での食物摂取に取って代わるものだった、ということを示唆しているかもしれない。言い替えると、当プログラムは短期的には健康に効果があったかもしれないが時とともにその効果はなくなった一方で、教育的成果は大きく促進させた。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html
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