2014年
著者:Reeve, Jennifer R.; Hall, Kelsey; Kalkman, Carol
所属:Reeve, Jennifer R.; Hall, Kelsey; Kalkman, Carol Utah State University(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:Natural Sciences Education v43 n1 p16-24 2014

  • 食育・教育
  • 成人

要旨

ユタ州立大学の学生有機農場は、2008年4月より、大学の1エーカーの土地をもとに開始された。学生たちは種をまき、雑草を刈り、収穫をおこない、キャンパスで生産物を販売している。収益は、農場の運営費用、機器の購入費、ささやかな学生の給与に充てられる。2009年以降、学生たちは、夏のインターシップの資金を得るため「地域に支えられた農業プログラム」として農場を運営してきた。毎年、インターシップ向けに熱心なボランティアが集められ、最も経験のある2名の元インターンが選出され農場のマネージャーとなった。学生たちは、学生農場の演習を履修単位とすることも可能である。この課程は春、夏と秋に提供され、講義系コースである「有機農業の基礎」と補完的な関係性にある。どちらのコースも履修のための必要条件はなく、その目標は、キャンパス内の全学科の学生を参加させることにある。両クラスは、サービス・ラーニングのクラスであり、学生は農場での実践的な活動に参加することと、彼らの経験を記述することを通じて、その省察が要求される。これらの記述は、学生農場における学習成果を実証するための内容分析に活用される。学生たちは、共同作業、意見決定の手法、個人の自主性、研究能力、さらにはコミュニケーションスキルなどを学んだ。また、他の学生と運営する有機農場で働く学生たちは、仕訳帳を記入することや、学生農場における体験的な学習の成果をより適切にまとめられるように、彼らが学んだことを説明したリフレクティブ・ペーパーを書くことができるようになった。
〔参考〕「The Utah State University Student Organic Farm」 http://www.usu.edu/organicfarms/about.html

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html

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2015年9月21日