2011年
著者:Cullen KW1, Watson KB, Dave JM
所属:Department of Pediatrics, USDA/ARS Children's Nutrition Research Center, Baylor College of Medicine, 1100 Bates Street, Houston, TX 77030-2600, USA.(第1著者所属)
雑誌名・年・巻号頁:Public Health Nutr. Oct;14(10):1876-81. 2011

  • 食育・教育
  • 中学・高校生

要旨

目的:テキサス州の中学生の昼食の食物摂取量を医学研究所(IOM)の2009年の給食報告の推奨摂取量と照らし合わせる。新しい献立パターンでは一食当たりの果物を一盛、野菜の量を二盛に増やし、全粒粉の食品は50%としている。
企画:2008年春テキサス州南東部の4つの学校の中学生から給食の食品の記録を集め、研究用栄養データシステムのソフトに入力した。全国給食プログラム(NSLPサンプル数5414)に添ったランチで消費された食品と他の供給先(サンプル数239)からのもので、昼食の平均的な摂取量を計算した。それぞれの食品グループを選んだ生徒の割合を計算した。
設定:テキサス州南東部の中学校対象:テキサス州南東部の中学生。
結果:NSLPの食事を摂取している生徒は給食で一人前の果物の1/2、野菜3/4、牛乳8オンス(約240ml)、1/3の全粒粉製品を摂取しているとの結果が出た。NSLPでない昼食を食べた生徒は果物、野菜、牛乳は殆ど摂取しておらず、全粒粉は1/4を摂取しているという結果であった。NSLPの食事を取っている生徒は40%が果物を選んで摂取し、約2/3の生徒が野菜を選び、その67%を摂取していた。そして緑黄色野菜を選んだ生徒は4%以下であった。
結論:生徒が給食で摂取する栄養はIOMの新しい推奨内容を満たしていなかった。緑黄色野菜を選んだ生徒は極わずかで、果物を選んだ生徒も40%だけだった。全粒粉製品の消費は少ない。学校の給食パターンを見直す時には、生徒がより適切な飲食物を選ぶ様、関係者全ての介入が必要であろう。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000nv9r.html

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2015年9月21日