2020年
著者:児玉 徹
所属:流通経済大学 流通情報学部

  • 社会文化
  • 食文化・食生活
 本研究調査・本論文においては、本研究調査の題目にある「伝統的チーズ」を、その別称として頻繁に用いられる「アルチザンチーズ」「ファームステッドチーズ」「スペシャルティチーズ」という用語に適宜置き換えつつ、米国のチーズ文化におけるアルチザンチーズ、ファームステッドチーズ、スペシャルティチーズの位置付けと生産・消費の拡大傾向を、そしてそれらチーズに関する産業の拡大傾向を、如何なる視座から如何にして捉えるのか、という点についての考察が、最も重要な基盤を成している。 本研究者は、米国の伝統的チーズに関連して主に米国の研究者や研究調査機関により発表されてきた多種多様な文献を収集し、その内容の分析から、主に以下の6つの分析視座を抽出して、それぞれの分析視座に関して、互いの関係性に留意しながら、関連情報をまとめていくことを行った(本論文参照:本ウェブページの下にある「アルチザンチーズ、ファームステッドチーズ、スペシャルティチーズとは何か − 米国における伝統的チーズの生産・消費の拡大」をクリックすれば、本研究者のreseachmapから本論文のダウンロードが可能です)。
 
  1. 米国における伝統的チーズの生産者に関する基本情報(生産者数、経営状況、地理的分布など)
  2. 米国の伝統的チーズとその「伝統性」の源である欧州の伝統的チーズ(地理的表示チーズ)との関係性(米国の伝統的チーズは欧州の地理的表示チーズから如何なる影響を受けてきたのか)
  3. 米国の伝統的チーズが欧州の地理的表示チーズから受け継いできた「伝統性」として、「無殺菌乳チーズ」や「木製のチーズ生成・熟成器具の使用」といった文化的伝統があるところ、それら文化的伝統に関して米欧のアカデミアから如何なる科学的知見が提示されてきたのか
  4. 米国の伝統的チーズの生産者によるテロワールマーケティングの実践と市場形成に向けた効果(米国の伝統的チーズは、その生産者によるマーケティング活動を通して、どのように表出し、消費者に受け入れられてきたのか)
  5. 米国の伝統的チーズに関する地域クラスターとその発展を支えてきた地域システム(教育や観光に関するもの)の存在
  6. 米国の伝統的チーズと欧州の地理的表チーズとの関係性に関連して近年議論されてきた、公衆衛生問題と国際貿易問題の複雑な関係性

2022年8月4日