2005年
著者:杉山みち子
所属:神奈川県立保健福祉大学栄養学科

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

要約

牛乳・乳製品を活用したGlycemic index(以下GI)教育用教材を取り入れた3か月間の栄養教育プログラムを作成し、血糖コントロールへの有効性を明らかにするために、2型糖尿病および境界型を対象とした3か月間のランダム化比較試験を行った。
教育後のGI教育群における食事は、食事のGIが有意に低下し、GIが高い主食を牛乳・乳製品など、食後血糖上昇を抑制する効果のある食品と組合わせた割合に増加傾向が見られた。また、牛乳・乳製品の摂取量については、発酵乳・乳酸菌飲料(ヨーグルト等)の摂取量が、GI教育群において有意に増加した。つまり、開発した教材を取り入れた3か月間の教育プログラムは、牛乳・乳製品を活用した低GI食の実践に有効であったといえる。さらに、血糖コントロール指標であるHbA1cは、通常教育群と比較して、GI教育群において有意に改善した。
したがって、牛乳・乳製品を活用したGI教育は、血糖コントロールの改善に有効であることが示された。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/8d863s000006ur12.html
キーワード:
グリセミック・インデックス糖尿病血糖値栄養教育

2015年9月18日