2005年
著者:金子佳代子
所属:横浜国立大学 教育人間科学部

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

はじめに

本研究においては女子大生を対象に、運動群として長距離走の競技選手を被験者とし、牛乳・乳製品の摂取による体構成成分の改善あるいは高強度トレーニング期間における除脂肪体重の保持に関する介入研究を行う事を計画した。対照群として体格(Body Mass Index (BMI))が運動群に近く運動習慣のない一般学生を被験者とした。運動習慣のない若年女性においては、やせ傾向による骨密度への影響が懸念される一方で、皮下脂肪量の多い隠れ肥満の存在が指摘されている。したがって、対照群とする一般学生の場合には隠れ肥満に近い者も存在すると考えられ、牛乳の摂取による隠れ肥満の改善に関する介入研究の予備的知見が得られる可能性も考えられた。
これらの被験者に対し、牛乳摂取による除脂肪組織及び体脂肪量の変動への影響を骨リモデリングに要する期間を考慮し、6ヶ月間の介入研究を行った。摂取開始時、摂取3ヶ月後、及び摂取6ヶ月後の3回、二重エネルギーX線吸収法(DEXA)による骨密度の測定を含む体格・体構成成分の測定を行い、同時に採血を行って一般血清生化学検査に加えて血漿中アディポサイトカイン濃度と血清総抗酸化能を測定した。さらに、生活・身体状況及び心理状況・疲労に関するアンケートを行った。


書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/8d863s000006ur12.html 

2015年9月18日