2004年
著者:中村和利
所属:新潟大学大学院医歯学総合研究科

  • 健康科学
  • 乳児・周産期・女性の健康
  • 骨・筋肉・体脂肪量調節・運動機能・スポーツ

要約

本研究の目的は、日本人若年女性のカルシウム摂取量およびビタミンDの栄養状態とビタミンD受容体遺伝子多型の骨密度に対する交互作用を明らかにし、効果的な骨量増加方法をみいだすことである。ビタミンD受容体遺伝子Apa 1、Taq 1、およびBsm 1の多型を、restriction fragment length polymorphism (RFLP)法により解析した。食事中のカルシウム摂取量は3日間の陰膳法を用いて、ビタミンDの栄養状態は血中の25(OH)Dを測定することにより評価した。腰椎正面と大腿骨頸部左側の骨密度をDXA法で測定した。若年成人女性の大腿骨頸部骨密度に対してカルシウム摂取量とApa 1多型およびTaq 1多型の交互作用がみられた。最大骨量をなるべく増やすためAA型、Aa型またはTt型をもつ者は特に十分なカルシウムを摂取すべきである。また、血中25(OH)D濃度はAA型またはBB型をもつ者でより低く、それらの人は十分な量のビタミンDまたはカルシウムを摂取することが望ましい。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/8d863s000004dmbk.html 
キーワード:
陰膳法カルシウム交互作用骨密度

2015年9月18日