2003年
著者:吉村典子
所属:和歌山県立医科大学医学部公衆衛生学教室

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

要約

和歌山県一漁村40-79歳住民からランダムに選んだ男性200人、女性200人のコホート集団を10年間追跡し、骨密度変化、骨代謝マーカーの推移について検討した。さらに骨代謝に栄養の果たす役割を調べるために、骨密度変化を目的変数として、栄養群別摂取量を説明変数とし、多変量解析をおこなった。その結果、女性の骨密度維持のためには海草、魚摂取が有効であることがわかった。一方男性の骨密度維持には主食(穀類)、油脂の摂取と、卵類が関連していることがわかった。骨代謝マーカー値の変化量と栄養項目との関連をみた結果からは、女性で乳製品を多くとる方が、血清NTXの上昇を抑えられることがわかった。一方男性ではアルコールを多くとる方が、血清NTXの上昇を抑えることがわかった。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021cbk.html 
キーワード:
骨粗鬆症栄養カルシウム骨密度

2015年9月18日