若年女性のカルシウム及びビタミンD摂取量と骨密度の関連について -陰膳法(Duplicate Portion Sampling)を用いて-
2002年
著者:中村和利
所属:新潟大学大学院医歯学総合研究科
要約
本研究の目的は、陰膳法を用いて若年女性のカルシウム (Ca)摂取量を推定し、 Ca摂取量およびビタミンDの栄養状態と腰椎および大腿骨頚部の骨量との関連を明らかにすることを目的とした。 3日聞の陰膳法を用いて、食事中のCaおよびリン(p)を原子吸光光度法で測定した。ビタミンDの栄養状態は血清25-hydroxyvitamin D3[25 (OH) D3]を指標とした。対象者のCa摂取量の平均値は380mg/day(標準偏差208mg)、25(OH)D3の平均値は35.7nmo1/L(標準偏差11.0)であった。ビタミンD insuffiencyの基準である25(OH)D3<30nmo1/Lであった者は34人(32.4%)であった。Ca摂取量は大腿骨頚部の骨塩量(R2=3.7%、p=0.0352)および骨密度(R2=6.0%、p=0.0087)と有意に関連していた。しかしながら、25(OH)D3の骨量との関連は明らかではなかった。若年時の最大骨量獲得の観点から、若年女性に対するCa摂取の増加が必要である。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021dl2.html
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- キーワード:
- 陰膳法カルシウム骨代謝骨密度