2001年
著者:高野健人
所属:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科健康推進医学

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

要約

背景:青少年期における高い骨密度と健康なライフスタイルの獲得に関連する要因を明らかにする。
対象:東京都内のA高校の在学生のうち、高校一年生時に調査に参加することを同意し、3年間の縦断調査に協力を得られた96人(男子46入、女子50人)
研究デザイン:縦断約研究。
評価項目:脛骨皮質骨超音波播伝速度(TCSOS)、身体計測と身体状態、健康状態、食生活習慣、運動習慣、その他のライフスタイルの質問紙調査。
主たる結果:高校1年生時から高校3年生時までの期関TCSOSは、男子では増加し、女子では変化しなかった。男子のTCSOSの増加は身長最大成長速度(peak height velocity:PHV)年齢に関連した乳製品、卵の摂取が男子の高いTCSOSに、寝不足の自覚あり、運動不足の自覚ありが女子の低いTCSOSに関連していた。
結論:TCSOSの成長期にある高校生男子では、乳製品を含む多様な組み会わせの食品を摂取することが成長後の高い骨密度と関連していた。骨密度の成長期にある青少年期のライフスタイルが成長後の健康にもたらす影響をふまえ、自らの主体的な判断でライフスタイルを選択し始める青少年を対象とする健康教育プログラムの必要性が強く示唆された。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021dt1.html

キーワード:
骨密度脛骨皮質骨超音波法縦断研究高校生

2015年9月18日