乳清ミネラルの月経困難症特に子宮内膜症に対する治療効果の検討
2001年
著者:福岡秀興
所属:東京大学大学院医学系研究科国際生物医科学
要約
月経困難症は20-40代女性の約3名に1名に生じており、これによる半年聞の労働損失は1890億円に達するとまで言われている。多様な疾患がその原因にあるが、子宮内膜症、慢性子宮傍組織結合組織炎はその原因疾患として重要である。しかしなお的確な治療法は無いと言ってよい。牛乳からチーズを作成した後に残るものより作成した乳清ミネラルを投与して、これら疾患に対する効果を検討した。その結果、子宮内膜症の軽傷例では本剤の服用のみで子宮内膜症マーカーの低下を認め、重症例ではダナゾール(中等量)との併用でその低下をみた。その作用機序は不明なるも、治療効果を有することを示唆する結果を得た。さらに慢性子宮傍結合組織炎に対しても炎症を軽減治癒することを見出した。共に月経困難症は著しく軽減された。今後その作用機序を含め検討をおこなう緊急性が高い。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021dt1.html
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