2001年
著者:伏木亨
所属:京都大学大学院農学研究科

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防
  • 骨・筋肉・体脂肪量調節・運動機能・スポーツ

要約

肥満発症及び改善の鍵を握る脂肪細胞の発生・機能分化を、特に食事性脂肪との関連において解析するとともに、その作用機序について核内受容体の観点から解明することを目的とした。その結果、食品由来の脂肪酸は、核内転写共役因子のひとつであるCBPの介在のもとに脂質代謝制御に関与する核内レセプタ一、PPARγの活性化を惹起することにより脂肪細胞の分化・増殖、脂質代謝さらには肥満・糖尿病などの病体発症と深く関連していることが推察された。これらの知見は、今後の食生活、特に脂肪摂取の観点からの生活習慣病の予防・改善のための方法論的基盤をもたらすものである。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021dt1.html
キーワード:
:肥満体脂肪生活習慣病食事性脂肪

2015年9月18日