2000年
著者:管野長右ェ門
所属:宇都宮大学農学部

  • 健康科学
  • 消化吸収・栄養代謝・乳糖不耐

要約

試験管内におけるカルシウムとリン酸ナトリウムの存在下において、乳脂肪球膜タンパク質(MFGM、1.28mg/g protein) はカゼインホスフォペプチド(cpp、1.51mg/g protein)に匹敵するカルシウム結合能をもつことを初めて明らかにした。またパンクレアチンでの消化後におけるMFGM及びCPPのカルシウム結合力は、それぞれ0.974mg/g protein及び1.373mg/g proteinであり、未消化でのカルシウム結合量とそれほど変化はなかった。このことは、MFGMが、CPPと同様に、小腸においてカルシウムの可溶化を保持できることを示している。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021e2i.html 
キーワード:
乳脂肪球膜カゼインホスフォペプチドカルシウム

2015年9月18日