2000年
著者:岡田知雄
所属:日本大学医学部小児科学教室

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

要旨

目的:小児の成長に牛乳摂取がどのような影響を与えるか検討する。
対象:対象は小児生活習慣病予防健診を平成9年度(小学4年生時)に受診し、平成12年度(中学1年生時)にも同健診を受診した536名(男子271名、女子265名)
方法:身体計測、血清脂質測定を小学4年生時、中学1年生時に行い個々の対象者の計測測定値の3年間の変化量を求めた。中学1年生時に、牛乳乳製品摂取量調査、身体活動調査をアンケートにより行った。牛乳摂取量に基づいて対象を3群に分類し、牛乳摂取量が各計測測定値の経年変化に与える影響を比較した。
結果:身長、体重、肥満度の3年間の変化は3群間で差は認められなかった。また、各血清脂質測定値も3群聞で差は認められなかった。運動習慣のある群とない群で比較すると、ある群では有意に肥満度の低下が大きかった。運動習慣は、血清脂質の変化に影響を与えていなかった。
まとめ:牛乳摂取が動脈硬化促進性を悪化させることはなかった。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021e2i.html
キーワード:
牛乳身長変化肥満度変化血清脂質変化

2015年9月18日