2000年
著者:杉山みち子
所属:国立健康・栄養研究所臨床栄養管理研究室

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

はじめに

食品摂取に伴う血糖上昇は食品に含まれる糖質量に、ほぼ正比例するものと考えられてきた。しかし、糖質の量だけではなく、加工・謁理法、さらには、栄養の質的評価 (nutritional quality)によって異なることが明らかにされている。
当研究は、日本人が主食として摂取している米飯を基準にして、Jenkinsらの方法に基づいて、一般的な食品の摂取持の血糖上昇に伴う血糖曲線下面積を比較し、糖化指数(glycemic index、GI)を求め、糖尿病患者の食事教育を効果的なものにする事を目的として実施した。
先行研究では、米飯はグルコースと高い相関を示し、米飯を食品の系統的なGI評価の基準食として用いることは可能であると判断された。また、米飯を基準として日本人が日常的に摂取している米ならびに米加工品など30品目について、血糖曲線下面積の比較、検討を行った。その結果、米飯と牛乳を一緒に摂取するとGl値が低くなることが明かになった。
そこで、本研究では、米飯を基準とした牛乳・乳製品、米飯と牛乳・乳製品の組み合わせ食、その他食品と牛乳・乳製品の組み合わせ食などのGIを評価・検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021e2i.html
キーワード:
介入研究自立高齢者牛乳飲用習慣抑うつ傾向

2015年9月18日