地域在宅高齢者の加齢に伴う牛乳摂取量の縦断変化およびその関連要因
1995年
著者:熊谷修
所属:東京都老人総合研究所地域保健部門
研究目的
国民栄養調査成績によると、カルシウム摂取量は、栄養所要量を満たしていない唯一の栄養素である。牛乳・乳製品はカルシウム摂取に最も寄与する食品鮮であり、牛乳・乳製品摂取の普及とその推進は急務である。本研究の目的は、地域在宅高齢者を対象に栄養素ならびに食品摂取状況を追跡調査し地域高齢者の栄養素摂取の加齢に伴う縦断変化を分析することにある。また、高齢者の栄養素摂取状況の動向を把握するためコホート差も観察する。本研究では、特に牛乳・乳製品とカルシウム摂取量の加齢変化に注目する。骨折予防など高齢者の食生活に介入する際、牛乳・乳製品およびカルシウム摂取のコホート差や加齢変化を見極めておくことの意義は極めて大きい。本研究デザインによる先行研究は、アメリカ国立老化研究所(NIA)やスウェーデンのGothenbrug Longitudinal Study にみられる。さらに、本研究では牛乳・乳製品の縦断変化に関連するライフスタイルを特定し、これらの食品群の摂取の普及に寄与する要因を明確にする。牛乳・乳製品普及のための介入プログラムを立案する際、有用なデータとなる。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000022lsv.html
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