1994年
著者:折茂肇
所属:東京大学医学部老年病学教室

  • 健康科学
  • 骨・筋肉・体脂肪量調節・運動機能・スポーツ

研究目的

骨粗鬆症、特に退行期骨粗鬆症は加齢に伴う骨量の減少が亢進したことに基づく疾患である。その発症には加齢に伴う骨量減少に加えて遺伝、栄養、ライフスタイル、内分泌的要因など様々な因子が関与していることが知られている。これらは骨粗鬆症の危険団子として把握され個々の因子が本症の発症にどのように関与しているかについては種々の解析がなされてきた。しかしながら現実には複数の因子が様々な時期にしかも同時に関与しているにもかかわらず従来の研究は個々の因子につき断面的な解析を行っているのみである。本研究では、日本人において大きな問題であり骨粗鬆症の危険因子(risk facto)のひとつであるカルシウム不足に注目する。今年度はとくに、骨密度の相違によるカルシウム摂奴の効果の相違について検討する。保健所を基盤とした骨密度検診を経年的に複数回受診した受診者のlongitudinalなデータをもとに、カルシウム摂取の骨量に及ぼす影響について解析し、あわせて今後の問題点について検討する。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021rh3.html 

2015年9月18日