1994年
著者:都島基夫
所属:国立循環器病センター内科動脈硬化代謝部門

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防
高齢化社会が進み、老化にともなう種々の障害が国民の健康面から重視されている。そのなかで、従来より、骨におけるCa代謝や蛋白の供給源として牛乳栄養の必要性が認議され、動脈硬化なとの分野でも見直しがなされている。欧米では、飽和脂肪酸を含む牛乳栄養が高脂血症を悪化させ、動脈硬化を進展させると考えられていた。我々は、本研究会において、外来通院中の高脂血症者が一日牛乳200-400mlを摂取しても、血清総コレステロール、トリグリセライドは上昇せず、拡張期血圧の低下、HDLコレステロールの上昇が見られたことを報告し、血中脂肪酸の変化についても報告してきた。今回、農村漁村の住民における高脂血症タイプ別分類を行い、動脈硬化に及ぼす牛乳の関与について検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021rh3.html

2015年9月18日