1994年
著者:内藤周幸
所属:帝京大学医学部第一内科客員教授

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防
我々はこれ迄、19歳の看護学院生徒(女性)について、毎日400mlの牛乳飲用の血清コレステロールに及ぼす影響を検討し、3回の無作為化二重盲検比較試験によって、少なくとも1日400ml以内の牛乳の長期的な飲用は血清総コレスチロールレベルには何ら影響しないという成績を得て、これは“慣れ"の現象によると思われると報告したが、昨年及び一昨年は更に年齢幅を広げ、女性のみでなく、男女について、毎日飲用する牛乳の量も400、600、および1000mlに増加して、同様に無作為化二重盲検比較試験を行った。その結果、1日600mlまではそれ迄の成績と同燥な結果か得られたが、1日1000mlでは一昨年は男性で、昨年は女性で、血清コレステロールの上昇がみられた。昨年と一昨年とで男女について多少異なった結果が得られたので、本年(1994年度)はこれらの結果を確認する目的で以下の実験を行った。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021rh3.html

2015年9月18日