1993年
著者:猿田享男
所属:慶應義塾大学医学部内科

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

3年間の総括

3年間の研究を通して本態性高血圧症の成因におけるカルシウム代謝異常の重要性を検討するとともに、経口カルシウム投与の有用性を臨床的、実験的研究において明らかにした。最近、我々は遺伝歴が濃厚で心血管障害等の合併症のHigh Riskと考えられる本態性高血圧症にはカルシウム代謝異常、食塩感受生の亢進、インスリン感受性の低下等の代謝異常を合併することを明らかにした。これらにおける牛乳の予防効果は今後検討すべき課題であると考えられた。
具体的には以下の項目について検討した。
1) 本態性高血圧症における牛乳摂取量と脂質代謝との関連
2) 高血圧自然発症ラットにおける食塩感受性とカルシウム代謝異常との関連
3) 経口カルシウム投与の高血圧発症予防、腎障害進展抑制効果

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021tvd.html

2015年9月18日