1992年
著者:三宅浩次
所属:札幌医科大学公衆衛生学講座

  • 健康科学
  • 各ライフステージ
健康に関連する要因のうちで、食習慣の占める位置はきわめて大きい。Dollらは、米国における癌死亡のうちで、その35%が食習慣に関連すると推定している。わが国では、癌、心臓疾患、脳血管疾患等、いわゆる成人病が全死亡に占める割合が、約7割であり、今後の高齢化社会の進行にともなって、成人病予防の必要性が一段と重要になってきている。 その最大の課題は、より良い食習慣の確立にある。
われわれは、1984年と1985年に北海道全域の第一次産業を主とする地区の住民を対象に健康習慣に関する基礎調査を行い、その後の住民の健康状況の経過を毎年調査で確認してきている。1991年末に6年または7年経過した段階で追跡データを整理して、基礎調査時の健康習慣について、それまでに死亡した住民と生存が確認されている住民を比較検討した。その結果、二、三の知見を得たので報告する。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021uzy.html

2015年9月18日