1992年
著者:板倉弘重
所属:国立健康・栄養研究所臨床栄養部

  • 健康科学
  • 高齢者
  • 生活習慣病予防

研究目的

 近年高令者の年令比率が高まり、高令者の健康問題が重要な課題となってきた。高令者が活動的で質の高い生活を送るには健康が重要な要素である。健康の維持増進のためには適切な栄養摂取が必須条件である。また高令者では加令に伴う身体諸機能の低下や合併症を有していることが多く、そのために様々な障害が発生し、高令者では個人差が大きくなっている。これらの老化に伴う機能の低下および合併症の予防をはかることも重要な課題であり、その対策の1つとして栄養があげられる。栄養と長寿に関する多くの実験が行なわれている。動物実験では食事制限が合併症の発生を予防し長寿をもたらすとの報告があるが、一方では高令者では栄養障害が高率にみられ、そのためにQuality of Lifeの低下や寿命の短縮をもたらすことが知られている。このため今年度の研究として高令者の健康と牛乳との関係について解析することとした。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021uzy.html

2015年9月18日