1991年
著者:木下誠
所属:東京大学医学部第一内科

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防
動脈硬化の進展において、血清HDL濃度が抑制的に働くことは疫学的事実として確立されている。そしてHDL濃度の決定には、血清のCETP活性が重要な鍵を握っていることが知られている。即ち、CETP活性とHDL濃度との聞には負の相関が認められており、この関係はHDLの抗動脈硬化機構を知る上できわめて重要であると考えられる。
本邦では血清CETP欠損症患者も多く発見されてきており、HDL,CETPの関与した“コレステロール逆転送系"と抗動脈硬化作用との関係が注目されてきている。
一方牛乳を飲用することで、血清コレステロール濃度および血清HDL濃度が上昇することが知られている。この変動がCETP活性を介しているかどうかを検討し、HDL上昇の機序を検討することを目的とした。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html

2015年9月18日