1991年
著者:山口正弘
所属:順天堂大学体育学部栄養生化学教室

  • 健康科学
  • 骨・筋肉・体脂肪量調節・運動機能・スポーツ
 日本人は欧米人に比べて、きわめて牛乳摂取が少ない。幼児期より牛乳摂取量を欧米人並にすることにより、スポーツ競技での体力を欧米ルベルに改善することが出来るかどうかを検討するために、実験用ラットを使って実験した。
平成1-2年度の実験結果は次の様であった。
1)3から10週令の間十分な牛乳を摂取した運動トレーニング・ラットは自発的運動量が著しく減少した。
2)この牛乳を十分摂取した運動トレーニング・ラットの脚筋には顕著にグリコーゲンの増加が見られた。
本年度は、上記の様な違いが、どうして生ずるかを次の観点から調べた。雄ラットの自発的運動性は男性ホルモン(testosterone)と深い関係をもっていること、筋グリコーゲンの含量は運動性と関係するか、牛乳を十分摂取した運動トレーニング・ラットの脚筋にはグリコーゲンが高いにもかかわらず、運動量が少ない、この二点に注目した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html

2015年9月18日