1991年
著者:鈴木正成
所属:筑波大学体育科学系

  • 健康科学
  • その他

目的

 高食塩を摂取すると、尿中へのカルシウム排泄が促進されることが明らかにされている。日本人の50%以上はカルシウム摂取不足であると言われており、さらに日本人の食事は一般的に高塩食であるので、日本人の食事は骨の形成とそのカルシウム維持に不利であると考えられる。一方、運動は、骨へのカルシウムの沈着を促進することが明らかにされており、時にウエイトトレーニングは筋骨の形成に効果的であると考えられているので、これらの運動は日本人の生活の中に取り入れられることが勧められるものである。
ところで、生体には日内リズムがあり、体内の代謝活性は日内で変動している。よって、カルシウムを摂取するタイミングは体内のカルシウム代謝に影響する可能性がある。そこで、木研究では、高塩食を摂取して尿中へのカルシウム排泄を促進する中でウエイトトレーニングを負荷して筋骨づくりを刺激するといった相反する2つの条件の中で、カルシウムを摂取するタイミングが尿中へのカルシウム排泄に影響するか否かを検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html

2015年9月18日