1991年
著者:菅野道廣
所属:九州大学農学部

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防
  • 分析・その他基礎研究

はじめに

リノール酸のアラキドン酸への代謝反応は生体膜の機能、エイコサノイドの産生に影響するきわめて重要なプロセスであるが、生理的、病理的影響を受けやすく、正常なレベルに維持することは容易ではない、食餌成分のこの反応系への影響に関する情報はきわめて限られているが、食餌たん白質は特徴的な影響力を発揮し、とくにカゼインは大豆たん白質に比べ、リノール酸のアラキドン酸への転換を促進する。この効果がリノール酸の代謝が抑制された状態でも再現できるのかどうかを知るため、本年度は、プロピルチオウラシル処理した甲状腺機能障害ラットをモデル動物として用い、加齢の影響と組み合わせて検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html

2015年9月18日