食事摂取が血清中の脂肪酸構成に及ぼす影響に関する疫学的研究 -とくに牛乳、乳製品の影響を中心として-
1991年
著者:小町喜男
所属:大阪府立公衆衛生研究所
目的
エスキモーとデンマーク白人の疫学調査から端を発した血清多価不飽和脂肪酸と循環器疾患との関連について、近年多くの研究が行われ、多価不飽和脂肪酸が循環器疾患に影響を及ぼす事が報告されている。摂取食品と血清脂肪酸構成との関連においても、魚貝類の増加が血中のエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等のω3系の不飽和脂肪酸の構成比(%)を高め、油脂類の摂取の増加が、リノール酸などのω6系不飽和脂肪酸の構成比を高める事が断面調査及び摂取実験により報告されている。
しかしながら、牛乳や乳製品摂取の血清中脂肪酸構成に及ぼす影響を検診した成績が少ない。とくに欧米諸国に比し、牛乳、乳製品の摂取量の少ないわが国ではこのような研究は未だはじめられていないといっても過言ではない。本研究は、都市、農村、漁家の食生活の異なる地域集団において、牛乳を含めた食品摂取と血清脂肪酸構成との関連を疫学的に検討することを目的とした。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html
しかしながら、牛乳や乳製品摂取の血清中脂肪酸構成に及ぼす影響を検診した成績が少ない。とくに欧米諸国に比し、牛乳、乳製品の摂取量の少ないわが国ではこのような研究は未だはじめられていないといっても過言ではない。本研究は、都市、農村、漁家の食生活の異なる地域集団において、牛乳を含めた食品摂取と血清脂肪酸構成との関連を疫学的に検討することを目的とした。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html