長期牛乳飲用習慣と健康状況との関連に関する疫学的研究
1991年
著者:三宅浩次
所属:札幌医科大学公衆衛生学
はじめに
北海道道北・道東地方の4町村の酪農家を対象に昭和55年12月に健康関連の調査を行って、牛乳飲用習慣と長寿の関連を認めたが、その後、11年経過した平成3年12月に再度調査を施行し、555世帯から回答を得た。現在、存命中の2,512名のうち、昭和55年当時の調査記録とリンケージできたものは、1,973名で、そのうち当時40歳以上であったものは、1,012名であった。また、昭和55年当時40歳以上で、その後146人の死亡が確認された。この生存と死亡の両群を比較すると、女で牛乳を毎日2合(360ミリリッター)以上飲用しているものでの死亡率は、牛乳を時々あるいは飲まないものに比べ、統計学的に有意に低かった。男では牛乳飲用の関連が明らかではなかったが、その大きな理由は喫煙習慣によるものと考えられる。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html
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