骨粗鬆症のrisk factorとしてのカルシウム不足に関する研究ー加齢に伴う骨量低下に及ぼす危険因子の検討ー
1991年
著者:折茂肇
所属:東京大学医学部老年病学教室
要約
加齢に伴う骨量の減少はすべての人に必ず起こるものであり、これは骨の生理的老化というべきものであるが、何らかの要因によって骨量減少が加速された状態が存在し、これが骨の病的老化であると考えられている。この骨の病的老化を促進する要因がいかなるものであるかについて高齢者において検討した。
骨量を従属変数とし、種々の危険因子および生化学的要因を説明変数として多変量解析を行った。高齢者においては個々の要因の寄与率は小さく、単独の危険因子あるいは要因のみで骨量の減少を説明することは困難であり、複数の要因の集積があってはじめて危険因子となることが示唆された。また、骨の老化の過程において生理的老化と病的老化を明確に区別することは必ずしも容易ではなく、生理的老化が病的老化に移行するいわゆる境界域ともいうべき状態が存在すると思われた。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html
骨量を従属変数とし、種々の危険因子および生化学的要因を説明変数として多変量解析を行った。高齢者においては個々の要因の寄与率は小さく、単独の危険因子あるいは要因のみで骨量の減少を説明することは困難であり、複数の要因の集積があってはじめて危険因子となることが示唆された。また、骨の老化の過程において生理的老化と病的老化を明確に区別することは必ずしも容易ではなく、生理的老化が病的老化に移行するいわゆる境界域ともいうべき状態が存在すると思われた。
書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021ull.html