1990年
著者:鈴木正成
所属:筑波大学体育科学系

  • 健康科学
  • 骨・筋肉・体脂肪量調節・運動機能・スポーツ
  • 消化吸収・栄養代謝・乳糖不耐

目的

 運動トレーニングを行なうことにより骨格及び筋肉の組織量が増大すること、いわゆる身体つくりが促進されることが知られている。身体つくりのために最も重要な栄養素の1つにカルシウムがあげられるが、日本人の食事に一般的である高塩食を摂取すると、尿中へのカルシウム排継が促進されることが示唆されており、高塩食摂取は身体つくりに不利であると考えられる。しかしながら、生体には日内リズムがあり、体内の代謝活性は日内で変動している。従って、カルシウムを摂取するタイミングは体内のカルシウム代謝に影響する可能性があるが、これまでの研究ではこの摂取タイミングの影響を調べた報告はない。本研究では、1日3食の食事(高塩食)とウエイトトレーニングを行なう生活リズムの中で、カルシウムを摂取するタイミングの違いが尿中へのカルシウム排泄に及ぼす影響を検討し、カルシウムの摂取タイミングの重要性を明かにしようとした

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021u7u.html

2015年9月18日