1990年
著者:小林修平
所属:国立健康・栄養研究所

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

研究目的

高脂血症、糖尿病などエネルギー源栄養素の代謝に関連した疾病の予防、治療における運動の役割が近年注目されている。我々は昨年度、ウエイトリフター軽・中量級選手と長距離ランナーの脂質代謝に関し、同年齢層の一般男性を対照として検討した。その結果、血中の総コレステロール、中性脂肪の濃度には3群聞に差はみられなかったが、HDL-コレステロールは一般人に比べてランナーが高く、ウエイトリフターでは逆に低いことが明らかになった。ウエイトリフターのHDL-コレステロールが他の2群に比べて低かった理由としては体格指数(BMI)が高いこと、日常の有酸素運動の不足が考えられた。
ウエイトリフター重量級選手は、軽・中量級選手と異なり、体脂肪量が多く、BMIも一般人に比べて著しく高い。そこで、本年度はウエイトリフタ一重量級選手の血中脂質・リポタンパクプロフィールを、BMIが重量級選手とほぼ同じである同年齢層の肥満者と、有酸素運動の習慣がない一般学生と対比させ検討した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021u7u.html

2015年9月18日