1990年
著者:藤田拓男
所属:国立療養所兵庫中央病院

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はじめに

 カルシウムの不足は今や国民的な問題となっており、どの様な形でカルシウムを補給することがもっとも有効であるかを知ることは極めて重要なことである。牛乳は最も手近にあるカルシウムを充分に含む食品であり、カルシウムを補給する上に広く用いられているが、実際に人でカルシウムの利用がどれだけ行われているかを詳細に検討した報告は少ない。今回我々は、正常人で牛乳と炭酸カルシウムを空腹時に実際に摂取させ、血液中や尿中のカルシウムや燐に及ぼす影響を通して、カルシウムの吸収と生体利用について判定した。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021u7u.html

2015年9月18日