1989年
著者:浅見直
所属:新潟大学医学部小児科

  • 健康科学
  • 乳児・周産期・女性の健康
  • 生活習慣病予防

研究成果要旨

平成元年12月-平成2年2月に新潟県で出生した生後5-7日の新生児2,932人の血中コレステロール値を血液濾紙法により測定し、その母親の妊娠中牛乳摂取との関連を検討した。その結果、妊娠中、牛乳を全く飲まなかった母親は267人(9.1%)、1週間あたり2-3本飲んだ母親は601人(20.5%)、毎日飲んだ母親は1,922人(65.5%)であった。牛乳を毎日飲んだ母親の内訳は1日あたり1本が1,075人(全体の36.7%)、2本720人(24.6%)、3本107人(3.7%)およそ4本以上20人(0.7%)であった。牛乳非飲用群と毎日飲用群の聞には統計学的有意差均等認められなかった。
従って、新生児の血中コレステロール値の評価をする場合には妊娠中の母親の牛乳摂取の有無およびその量を考慮する必要はない。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021tkn.html

2015年9月18日