1989年
著者:黒田重臣
所属:国立大蔵病院内科

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

緒言

高血圧発症にナトリウム代謝が大きな影響を持つことは、従来よりよく知られている。しかし、欧米においてはカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水を飲料水としている地域では、それが少ない軟水地域に比べて心拍数や血圧が低く、加令に伴う血圧上昇が抑制されるという報告があって以来、カルシウム代謝と高血圧の関係が注目されるようになってきた。
また、最近になって正常血圧者と比較した場合の高血圧患者のカルシウム摂取量の減少、高血圧患者の血液中のカルシウムイオン濃度の低下など、血圧とカルシウムに関する研究報告が数多く見られる。私達も自然発症高血圧ラットを使用した実験で高カルシウム食が血圧の抑制を引き起こすことを既に確認している。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021tkn.html

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2015年9月18日