1988年
著者:三宅浩次
所属:札幌医科大学公衆衛生学講座

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

はじめに

本研究は、日常の食生活の中で牛乳飲用習慣と血清コレステロール濃度との関連を疫学的側面から調査検討したものである。
実験的方法では、他の要因を制御して1品目だけ変化させ、その効果をみることは可能であろう。しかし、現実の生活では1品目の追加は他の食品の摂取に変化を与える。
また、食品の効果は、短期間に表れるとは限らない。しかし、実験的方法では、長期の影響をみるのは困難である。
したがって、牛乳飲用習慣が血清コレステロールを増加させるか否かについて、集団のレベルで確認する方法として、疫学的調査研究は、重要な意義をもつ。
今回は、昨年度に続き、北海道のー農村穂別町で行った成人病検診の成績を分析し、牛乳飲用習慣と血清コレステロールとの関連を中心に考察を加える。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021rwd.html

2015年9月18日