1987年
著者:菅野道廣
所属:九州大学農学部

  • 健康科学
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はじめに

 リノール酸のアラキドン酸への転換、ひいてはエイコサノイド産生は、種々の病態時に低下することから、食餌によるこの代謝系の制御は有用な方策と考えられる。食餌因子に関し、これまでに知られてきた食餌タンパク質の量だけでなく、その種類もまた、かなりの影響を及ぼすことをわれわれは予備的に観察してきた。本研究では、ラットに動植物性タンパク質の代表としてカゼインあるいは大豆タンパク質を与え、リノール酸の代謝および血栓形成式に関与するエイコサノイドの産生を中心に検討した。またタンパク質効果に対する食餌脂肪の相互作用についても調べた。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021qu5.html

2015年9月18日