1987年
著者:南部征喜
所属:国立循環器病センター

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防

研究目的

近年、日本人の血清コレステロールレベルは著しく増加し、当然のことながら、高コレステロール血症の罹患率の増加が認められる。その背景には、食生活の欧米化、すなわち飽和脂肪酸の摂取量の増加が問題となっている。
しかし、一方では飽和脂肪酸を多量に含む動物性食品は、良質のたん白質を含有するため、心・血管の予備能の向上に大きく寄与し、心不全や脳出血の著しい減少をもたらした。このような現状において、乳製品をはじめとする動物性食品を、むやみにコントロールすることは、真の健康を維持・向上させるために弊害になる場合が多い。
本研究は、どのような条件の場合に、飽和脂肪酸による高コレステロール血症が発病するかを明らかにする目的で、入院患者を対象にdiet-studyを行った。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021qu5.html

2015年9月18日