1986年
著者:折茂肇
所属:東京大学医学部老年病学教室

  • 健康科学
  • 各ライフステージ

研究目的

老人性骨粗鬆症は老人特に閉経後の女性に多い骨の疾患で、老人の腰痛または骨折の原因となる事から最近の人口の老齢化に伴い増々重要な疾患となりつつある。本症は骨を形成する骨塩と骨基質とが正常の比牽を保ちながら共に減少する病態でその結果骨がもろくなり、病的骨折を起とし易くなる。
本症の病因に関しては従来不明な点が多く、加令と共にその頻度が増加する事から骨の加令現象に外ならぬと考える人が多いが、一方ではCaや蛋自の摂取量や骨代謝を調節している所謂Ca代謝調節ホルモンの動態が関与している可能性が指摘されている。本研究の目的は、老人性骨粗鬆症の原因に於けるCaの役割を明らかにする点にある。

書籍ページURL
https://www.j-milk.jp/report/paper/commission/9fgd1p0000021qen.html 

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2015年9月18日