2021年
著者:岡村拓郎
所属:京都府立医科大学大学院 医学系研究科 内分泌代謝内科学

  • 健康科学
  • 生活習慣病予防
  • 骨・筋肉・体脂肪量調節・運動機能・スポーツ

【要旨】

超高齢社会において、サルコペニアの発症予防は最重要課題である。本研究ではサルコペニア発症リスクが高い2型糖尿病患者を対象としたコホート研究において、牛乳を日常的に摂取している人はそうでない人と比較し有意に骨格筋率が高く、血清メチオニン濃度、フェニルアラニン濃度が高かった。さらにマウス筋管細胞を用いたメチオニン投与実験では、飽和脂肪酸による筋萎縮作用をメチオニンが有意に抑制したことから、牛乳による抗サルコペニア作用にはメチオニンが作用している可能性が示唆された。

2023年11月9日