日常的な牛乳摂取と身体活動は、筋量の増加と筋機能の向上に役立つか -大規模無作為標本コホート研究-
2016年
著者:立木 隆広
所属:近畿大学医学部 公衆衛生学教室
目的
超高齢社会となった日本では、筋量減少と筋機能(筋力、身体能力)低下を主徴とするサルコペニアが重大な健康問題となりつつある。現在主なサルコペニア対策は、運動介入と栄養介入がある。さらに、運動介入に栄養介入を加えることで、両者の相乗効果による筋量および筋機能(筋力、身体能力)の増強や維持が期待される。先行研究では、レジスタンストレーニングに乳清タンパク質摂取を加えることで筋量や筋力の維持向上に効果があることが報告されている。しかし、これらの先行研究は、短期間の介入試験であり、日常の牛乳・乳製品の摂取と運動の筋量および筋機能(筋力、身体能力)への効果は証明困難である。そこで本研究では、地域在住日本人女性を無作為抽出して作成したコホート研究であるJapanese Population-based Osteoporosis(JPOS) Cohort Study において、日常的な牛乳摂取量が運動による筋量および筋機能(筋力、身体能力)の向上を増強するかどうか明らかにすることを目的とした。
※平成28年度「牛乳乳製品健康科学」学術研究
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