家庭科教育の展開と大学生アスリートに対する栄養教育との比較検討
2019年
著者:安達 瑞保
所属:日本体育大学 児童スポーツ教育学部
研究成果の概要
大学生アスリートの食生活の実態として、朝食、昼食、夕食時に料理区分をそろえた望ましい食事形態を実践できている者が少ない等の課題が確認された。さらに、指導者が求める栄養教育の内容と、各学校種における学習指導要領に記述された家庭科での学習内容とを調査した。大学生アスリートの食行動を改善するための栄養教育として、家庭科で学習する項目としては、栄養素の役割とその補給源となる食品や、料理区分のそろった理想的な食事に関しては取り組まれていた。ウエイトコントロールや試合時など、目的別の食事調整、運動時の水分補給に関しては具体的な項目はなかった。しかしながら、家庭科教育で学習する料理区分や、1日の3食の中でいくつかを指定して残りの献立を立案する力、1日の食事量を理解する力など、大学生アスリートへの栄養教育で新たに取り組むべき項目の基礎的な知識・能力の習得は家庭科教育での展開おいて対応していることが確認された。
- キーワード:
- 栄養教育家庭科教育大学生アスリート

