2013年
著者:木村純子
所属:法政大学経営学部

  • 食育・教育
  • 成人

研究成果の概要

本研究はイタリアにおける「乳」を取り込んだ食に関わる教育活動の実態と効果を異なる複数の手法を組み合わせたアプローチにより収集したさまざまな経験データの解釈を通じて明らかにする。
本研究から導き出された主な発見物は2 点ある。第1 に、イタリアでは食育において「テリトリオ」概念が重要な意義と役割を持っている。テリトリオはその土地特有の風土、文化、歴史、伝統、ヒトの手で構成される。ヨーロッパではテリトリオが競争優位性になり消費者価値と生産者価値を創出すると考えられている。第2 に、酪農および酪農加工品(主にチーズ)は、子どもたちの食育において重要な役割を果たす。テリトリオ概念と連動させた食育の実践は子どもたちに教えられる要素を増大させる。生き物を大切にすることや牛乳の本質的な特性を理解できるのみならず、子どもたちが生きている地域の文化や歴史や伝統にも興味を持つようになる。ただし、効果的食育実践のためには、関連主体の協調的連携体制の構築が必須である。

研究分野:マーケティング、消費者行動論

書籍ページURL
https://j-milk.jp/report/paper/alliance/berohe000000lbx7.html
キーワード:
食育活動テリトリオ五感DOP

2015年9月21日