『日本酪農産業史 歴史と地域から学ぶ』出版のご案内
2025年10月29日
乳の社会文化ネットワーク幹事の前田浩史氏(ミルク1万年の会 代表世話人)が2025年10月15日に著書を出版されましたので、ご紹介します。
●本書について
本書は酪農通史である「第一編 日本酪農の近現代—牛乳を通して学ぶ歴史構造」と、100年企業を含む6つの地域乳業への聞き取り「第二編 地域乳業の生命力—地域の事例から学ぶ産業史」から構成されている。
ウクライナ戦争を契機とした食糧危機をはじめ、現在、日本の酪農産業は未来への危機意識や閉塞感が高まっている。その中にあって酪農産業の「生命力」とはなにか? 答えの鍵は日本の牛乳市場の8割を占める「地域乳業」の中にある。6企業の事例研究と、日本の酪農通史から、持続可能な未来への新しいカタチを探究する。
2022~2023年度に「乳の学術連合」で実施した「学校給食牛乳に関する領域横断的共同研究」の成果を本書に収録している。
●目次
はじめに
第一編 日本酪農産業の近現代—牛乳を通して学ぶ歴史構造
- 序章 近代酪農産業の前史とその文化的な性格
- 第1章 明治期—牛乳搾取業の誕生と展開
- 第2章 大正・昭和戦前期—農民的酪農の登場
- 第3章 戦前戦後—有畜農業政策と酪農の展開
- 第4章 製糖・製菓資本の市場参入と大手乳業の誕生
- 第5章 戦後における酪農産業の急速な発展
- 第6章 小売業の流通革命から現在に至るまで
- 終章 わが国酪農産業の時代区分とその特徴
第二編 地域乳業の生命力—地域の事例から学ぶ産業史
- 序章 牛乳流通構造の変遷
- 第1章 地域乳業経営の歴史構造—事例1「YUDAミルク株式会社」
- 第2章 地域乳業経営の歴史構造—事例2「トモヱ乳業株式会社」
- 第3章 地域乳業経営の歴史構造—事例3「新潟県農協乳業株式会社」
- 第4章 地域乳業経営の歴史構造—事例4「中央製乳株式会社」
- 第5章 地域乳業経営の歴史構造—事例5「ひまわり乳業株式会社」
- 第6章 地域乳業経営の歴史構造—事例6「永利牛乳株式会社」
- 終章 地域乳業の成長理論へのアプローチ
おわりに
付録:【補遺】「酪農」と「乳業」という用語の曖昧さと歴史的変遷
●書籍情報
出版: 農山漁村文化協会(農文協)
初版年月日: 2025年10月15日
判型/頁数: A5判 344頁
ISBNコード: 978-4540251160
価格 3,300円+税
▽ご購入は「農文協サイト」のほか、Amazonなどの各種オンラインショップをご利用ください。
田舎の本屋さん(農文協):https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54025116/


