主に平成29年度に実施された学術研究の研究報告について、研究組織ごとに研究報告会(健康科学会議は書類審査のみ)を開催し、最優秀賞・優秀賞を決定し、表彰しました。

Ⅰ.結果概要

1.「牛乳乳製品健康科学」

・期日:平成30年7月23日(月)~9月12日(水)
・場所:一般社団法人Jミルク 会議室
・主催:牛乳乳製品健康科学会議

7月23日(月)~8月10日(金)の間に開催した、4つの研究グループ分科会(高齢者栄養代謝、運動スポーツ、リラックス・安眠、免疫調整)において、書類審査を実施。最終的に9月12日(水)開催の幹事会で、研究報告書を審査し、優秀賞4研究を決定。
 
優秀賞4件
・「重症牛乳アレルギーに対する経口免疫療法ランダム化比較試験:Baked milk vs Raw milk」
国立病院機構 相模原病院 小児科 医師 柳田 紀之
 
・「高齢者の牛乳・乳製品摂取及び食品摂取の多様性とフレイル・サルコペニアの予防に関する研究」
東京都健康長寿医療センター研究所 研究員 成田 美紀
 
・「運動後のグリコーゲン回復のための最適な牛乳の組成の検討~乳脂肪の濃度および粒子径に着目して~」
東京大学大学院 総合文化研究科 准教授 寺田 新
 
・「勤労者の快眠・就労支援を目的とした牛乳乳製品摂取と身体活動の在り方の研究:疫学的検討」
公益財団法人明治安田厚生事業団 体力医学研究所 研究員 北濃 成樹
 
優秀賞の表彰を受けた研究者には、事務局が訪問して表彰した。
また、優秀賞に決定した報告の中から選抜されたものについては、2019年6月1日に開催するJapan Milk Congress(仮称)において、口頭発表を行う予定。


 

2.「乳の社会文化」

・期日:平成30年8月17日(金)
・場所:一般社団法人Jミルク 会議室
・主催:乳の社会文化ネットワーク
 
平成29年度に実施された学術研究(6件)を報告会で口頭発表と審査を行い、最優秀賞、優秀賞を決定し、表彰した。

最優秀賞 1件
・「牛乳・乳製品をあらわすことばの変遷-明治時代から平成時代の新聞広告を題材に-」
お茶の水女子大学 基幹研究院 研究員 福留奈美
 
優秀賞 2件
・「中世期の地中海世界における乳製品利用に関する史的研究-中世イスラム医学と中世ラテン医学の食養生指南書を中心に-」
防衛大学校 准教授 尾崎貴久子
 
・「飲用乳関連メディア情報による消費者便益への影響とその変化要因に関する定量的研究-スキャナーパネルデータによるアプローチ」
筑波大学大学院 生命環境系 准教授 氏家清和
 
最優秀賞を受賞した研究者は、2019年6月1日に開催するJapan Milk Congress(仮称)において、口頭発表を行う予定。
 
 
 

3.「食と教育」

・期日:平成30年8月23日(木)
・場所:一般社団法人Jミルク 会議室
・主催:牛乳食育研究会
 
平成29年度に実施された学術研究(6件)を報告会で口頭発表と審査を行い、優秀賞を決定し、表彰した。
 
優秀賞 1件
・「「乳」を中心とした「科学実験と調理実習を組み合わせた食の健康教育プログラム」検証」
和洋女子大学 家政学群 栄養学類 准教授 多賀昌樹
 
 

◆「乳の学術連合」は3つの研究組織(牛乳乳製品健康科学会議・乳の社会文化ネットワーク・牛乳食育研究会)からなり、昨年度まで合同で学術報告会を開催してきたが、今回は個別に報告会を開催するなど各研究組織で実施した。
 
◆学術領域を超えた研究交流を促す目的で、2019年6月1日(土)Japan Milk Congress(仮称)を開催。今回の報告会を含む過去の研究報告のうち、最優秀賞、優秀賞を受賞した研究報告を中心に口頭発表を行う。

Ⅱ.研究成果の公表について

今回の学術研究報告会は、平成29年度に実施した学術研究の中間的報告として開催しておりますので、今後各研究者より学会発表や論文、紀要などで公表されましたら、乳の学術連合ウェブサイトなどでお知らせいたします。 

平成29年度の研究内容はこちら 平成29年度 学術研究公募の選考結果

2016年12月19日